第26章 25
『ルフィ、ごめんなさい。私行かない、、、』
私がこう伝えるとルフィは少し驚いた顔をしていた。
ル「さてはビビってんのか?の事は俺がぜってー守るから安心しろよ。」
ルフィは、みんなの前でもお構いなしに私を抱きしめた。
『だからだよ!ルフィは死んでも私を守ってくれる。それが嫌なの。私の弱さのせいでルフィが傷つくのは嫌。ここに残れば私の能力が役に立つことがある。でも、ホールケーキアイランドに行ったって私は足手纏いになるだけだから。』
私はルフィの腕から逃れてこう言った。
ルフィは怒っているような表情をしていた。
ルフィの険しい表情に誰も何も言わなくなった。
重い空気が流れた。
自分の弱さが惨めだった。
ルフィの優しさに応えられない自分が情けなくて泣きそうになってしまうのを隠すため私はその場を離れた。
ル「まだ話は終わってねぇぞ?」
ルフィのいつもより低い声が聞こえたが、私は早足でその場を離れた。
そして誰も来ないことを確認してその場に座り込んだ。
ルフィがあんな表情を見せるとは思っていなかった。
いつも私のわがままを受け入れてくれるルフィに甘えきっていたのだろう。
ルフィはいつも私との約束を守ろうとしてくれているのに、私からついて行かないなんて言えば怒るのも無理がないのかも知れない。
ナ「やっと見つけた!」
私が顔をあげるとナミは私の横に同じように座った。
ナ「大丈夫?の気持ちもわかるわよ。ボロボロになったルフィを見るのは辛いわよね。でもどんなにボロボロでもあいつは負けない。だからもう少しあいつに甘えていいのよ。好きな子頼ってもらえないんじゃあいつもかわいそうだわ。」
ナミは私が仲間になる前の話もしてくれた。
ナミの村を救った時やことアラバスタ王国での出来事、ロビンを助けに行った時のこと。