第5章 4
『夜遅くにすみません。リリーはこちらに来ていないでしょうか?』
診察室に入ったところで後ろから誰かに口を塞がれてしまう。
次第に意識が無くなる、、、
気が付くと私は椅子にロープで固定されていて身動きがとれなかった。
目を覚ますとこの病院の息子、クリスがこちらに歩いてきた。
ク「ガープ中将との約束も妹のためなら簡単に破るんだな?夜は出歩かない約束ではなかったのかい?」
リ「、ごめんなさい。私、騙されてたの。」
リリーの声が聞こえる。
目を向けるとリリーも同じようにして縛られていた。
『クリスさんがしたの?何のために?』
ク「お前をオークションに出すためだよ。ボケてるじじい騙して息子として病院を乗っ取っても、大した金にもならねぇ。そこでお前の噂を聞いたんだよ!白い髪に白い肌、深い海のような瞳、お前、短命で有名なティアル族なんだろう?その神秘的な見た目の代償に例外なく12歳をまでに命を落とす。お前の歳まで生きてるのは奇跡だ。オークションに出せば人魚より高く売れる。村のみんなも気づいていたらしいが、だれも口外してなかった。なのにお前は魚人なんざを庇って村人を敵に回したんだ!」
『なら、リリーは関係ないでしょう?今すぐリリーを解放して
!』
ク「お前がガープの孫じゃなければもっと堂々と捕まえてたさ。
昼間はガープの言いつけで海軍の下っ端どもが目を光らせてる。
だから、協力者が必要だったんだよ!なぁ、リリー。お前は少し甘い言葉を吐くだけで簡単に俺を受け入れた。どうせ、お前も売るつもりだから少しでも高く売れるように男受けする服をプレゼントしると喜んで着たりしてな。」
『リリーを侮辱しないで!!あなたみたいな奴にリリーの何が分かるの!』
ク「この女の事はわかっているさ、親の期待に応えることも出来ずに国を追放された。バカ娘。」
『バカはあなたの方でしょ!!リリーはね、いつも元気で明るくてみ私もみんなもどれだけ救われたか!リリーは私の自慢の妹のよ!』
クリスがわたしの顔を殴る!
ク「まぁいい。さすがは森の天使と言われるだけのことあるな。
その瞳に涙が溜まる姿はそそられる!」
クリスはわたしな髪の毛を掴み無理やり頭を上げさせられる。
リリーが私に触るなと叫んでる。
「お前が大人しく俺に抱かれたらリリーは解放してやるよ!」