第25章 24
今のの様子を見ると、自分でも攻撃をする事に対する恐怖心に気がついていたのだろう。
その恐怖心とずっと1人で戦ってきたんだろう。
ドレスローザからずっと少し元気なかったもんな。
何でもっと早く俺に話さねぇんだよ。
俺はの背中を摩った。
『ゾロの奴なかなか厳しい事言うよなー。でもお人好しなのがお前だろ。俺はお前のそうゆう所が好きだぞ。』
俺はに言った。
するとは堰を切ったように泣き出した。
しばらくしてやっと落ち着いたは俺の胸から離れた。
すっかり腫れてしまった目元が痛々しい。
『は頑張ってる。俺たちのために強くなろうとしてくれてるんだろ。ありがとな。』
俺はいつも思っていた事を口にした。
『それでも戦うのって怖いよな。お前は優しいから人を傷つけたり出来ねぇだろ。』
は俺の顔をじっと見つめていた。
『でもよ、それでいいんだ。強くなくったっていい。ありのままのお前が好きなんだ。無理して刀握ってるお前よりよ、笑ってるお前が見たい。おれはお前の笑顔が好きなんだ。トレーニングはお前の好きなようにすればいいけどよ、無理はするなよ。』
はトレーニングをやめる事はないだろう。
今でも頂上決戦で何も出来なかったこと、リリーってやつの事後悔してるんだろう。
でもどうか無理はしないでほしい。
今見たいに泣かないでほしい、、、
「ありがとう。ごめんね。何か急に泣き出しちゃって。」
は何故か謝った。
『何で謝るんだ。泣きたい時はいつだって泣けばいいだろ。
お前、ドレスローザからずっと元気なかっただろ。ずっと泣きたい気持ちなのを我慢してたんだろ。こんなんなるまで我慢してんじゃねぇ!』
謝るに少し腹が立った。
俺がいくらを守りたい、助けたい、支えたい、と思っても、は全部1人で抱えてしまう。
まだ恋人にはなってないけど、俺は船長だぞ。
こんなになる前にもっと甘えろよ。