第25章 24
俺は人気のない所まで行き、壁にもたれかかった。
先程の夢を思い出してまた顔が熱くなった。
歳とったも可愛かったなー。
普段照れたりしない俺は、ただただその場で熱が引くのを待つしかなかった。
何日か経ってトラ男がそろそろゾウに着くだろうと言っている。
ゾウかー。
どんな島なんだー楽しみだなー。
サンジ達にも早く会いてぇな。
すると何やら甲板が騒がしくなってきて様子を見に行った。
ゾロとトレーニングしていた奴らが本物の刀で勝負していた。
面白そうじゃねぇか。
ゾロは大人数からの攻撃を顔色も変えずに避けていた。
そりゃそうだろうな。
そんな中でなかなか鞘から刀を抜かないにゾロが詰め寄っていた。
は、渋々刀を抜いたが刀を持つ手は震えていた。
が自ら攻撃をしかけれるとは思わなかった。
はそういう奴だ。
は一度も攻撃を仕掛けないまま、ついにゾロの刃先がの喉元を捉えた。
ゾロ「毎日、俺のトレーニングに付き合ってきたことは認める。だからお前はもう体力も十分にあるし動けるようにもなってるはすだ。なのになんでに向かってこねぇ。そんなに人を傷つけることが怖ぇのか。そんなお人好しは戦場には邪魔なだけだ。トレーニングするだけ無駄だ。」
ゾロは刀を鞘にしまうとどこかへ行った。
「ゾロ、待って!私、頑張るから。」
はゾロに向かって叫んでいた。
そんなを見てられなかった。
みんなから好奇の目で見られているをひとまず船首に連れて行った。
『ももえ大丈夫か?』
の顔を見ると今にも泣き出しそうだった。
「ゾロの言ってる事は間違ってないから、、、」
は顔を手で隠しながら涙を流した。
俺はをきつく抱きしめた。
そんな顔すんじゃねぇよ。
の泣き顔を見ると俺まで胸が締め付けられるような気持ちになった。