第25章 24
が室内にいた事に安心していたのには様子を見にきたのか甲板に出てきた。
俺はを見た瞬間に腕を伸ばしてを抱きしめた。
こいつにはひょうを回避することは出来ねぇ。
俺自身もひょうを殴って潰すのに必死で守ってやる事が出来そうにない。
だからせめて船内に入っていて欲しかったが、はなかなか船内に入らなかった。
そしてトラ男が怪我したやつの手当を頼むとそいつらの元に駆け寄った。
は1人だけ安全なところに居てくれるような奴じゃなかったなと俺は思い直し、にひょうが当たらないように援護をした。
ひょうが止んでみんなで船の修理をしていると、フランキーとロビンとが騒がしくしていたので俺も行ってみると、が触れただけで看板に開いた穴を直していた。
新しいキュアキュアの実の能力みたいだ。
『すんげーな』
俺は思わずこう言った。
触れただけで船まで修理出来るなんてすげー能力だな。
ウソップに頼まれた空島のダイヤルもが触れるとあっという間に直っていた。
は能力を使って船の修理を手伝うと言ってその場から立ち上がるとバランスを崩して倒れ込んだ。
ギリギリの所でトラ男がを受け止めていた。
この能力を使うと体力をかなり消耗するらしい。
咄嗟に受け止めたのがトラ男で何だか腹が立って、俺はをトラ男から引き離した。
はしばらくゆっくりしていた方がいいみたいだったから俺がの側にいると宣言した。
は俺に横抱きされて少し照れてるようだった。
しししっ、離してやんねー。
なんて思いながら抱きしめる腕に力を込めた。
バルトクラブの奴らもこちらに注目しているようだった。
は俺のものだと牽制するようにの髪を撫でた。
と話しているうちに俺はすっかり癒されてついには眠たくなってしまった。
寝てもいいといってくれたにどこにも行くなよ言い、俺は意識を手放した。