第24章 23
宴の最中ははずっとバルトクラブの奴と話していた。
その内の一人がやたらとにベタベタとしているのに気がつく。
こいつの事が好きなんだろうな。
気に食わねーな。
俺は思い切りそいつを睨むと、それに気がついた男は慌てての腰に回そうとしていた手を引っ込めた。
そうして宴もお開きになり、は部屋に戻ったようだった。
俺は、急いで風呂を済ませての部屋に向かった。
風呂に入っている間に俺は気持ちを落ち着かせて。
嫉妬に狂っている今の俺はにひどく当たってしまいそうだった。
それでも早くと2人になりたかった。
部屋に入るとはいつもの様に髪をタオルで拭いてくれた。
そして、ゾロ屋の事を色々と相談された。
ゾロ屋に追いかけて行った時のゾロ屋の表情を見てしまった俺は、ゾロ屋の肩を持ってしまったが、も早くゾロ屋と仲直りがしたいようだった。
そして、俺はにひとつ提案をした。
剣術以外で戦う事だ。
ずっと、思っていた事だった。
しかし、は剣術にこだわっていたように見えたし、俺も一応は刀を扱う事もあってが剣術を磨く事は応援したいと思っていた。
だが、刀で攻撃をした場合、当たれば必ず出血するし簡単に致命傷を与えてしまう。
それに相手との距離も近く、の場合だと敵の感情をダイレクトに受け取ってしまう。
に剣術は向いていないのだろう。
そこで、俺は麻酔銃を使った戦い方を提案した。
麻酔銃なら相手を眠らせるだけだし、離れたところからでも攻撃が出来る。
の見聞色の覇気はなかなかだから、後方からの援護には優れているだろう。
ポーラタンク号にはガラクタ屋にもらった発明品の中にちょうど麻酔銃もあったはずだ。
変な機能が付いていた気がするが、それくらいならシャチやペンギンが何とかしてくれるだろう。
は俺の提案を喜んでくれた。