第24章 23
時間をずらしてキッチンに行くとそこには俺だけのために用意されたおにぎりがあった。
の優しさが嬉しかった。
日中はやはりとの時間は取れなかった。
俺はこれからの事を考えたり、新聞を確認したりしていたし、は洗濯などの手伝いに加えて暇さえあればトレーニングをしていた。
夜になれば俺は風呂に入ったその足での部屋に行く。
すると、はいつも髪を乾かしてくれる。
そして今日の事を話す。
おれはこの時間が好きだった。
眠る時は、お互いの心音が聞こえる程の距離で眠り、眠ったにこっそりキスをする。
が夢でうなされ出したら、背中を摩って落ちつかせた。
そして朝になると別々に部屋を出た。
そろそろ、ゾウに着いてもいい頃だろう。
俺はビブルカードを見つめながら思った。
黒足屋とは以前として連絡はとれていねぇが無事なんだろうな。
早くあいつらにも会いたかった。
しばらくして甲板が騒がしくなり様子を伺う。
するとゾロ屋か刀を鞘から出して構えているのが見えた。
ゾロ屋に稽古をつけてもらっていた奴らも刀を構えている。
その中にの姿もあった。
の刀を持つ手は震えていた。
修行の集大成といったところなんだろうが、にはまだ早ぇだろう。
ゾロ「、どうした?構えろよ。」
ゾロ屋は攻撃をしないを挑発してるようだった。
ゾロ屋の気持ちもわからなくもないが、これじゃあが可哀想だ。
俺は止めようと思った時、今まで攻撃をしていなかったゾロ屋がに向かって攻撃をしかけた。
鬼だな、こいつ。
は何とか攻撃を避けていた。
俺が止める間もなく、ゾロ屋の剣先がの首元に向けられた。
ゾロ「毎日、俺のトレーニングに付き合ってきたことは認める。だからお前はもう体力も十分にあるし動けるようにもなってるはすだ。なのになんでに向かってこねぇ。そんなに人を傷つけることが怖ぇのか。そんなお人好しは戦場には邪魔なだけだ。トレーニングするだけ無駄だ。」
ゾロ屋はこう言うと刀を鞘にしまいとどこかへ去っていった。