第24章 23
俺は医務室を借りて考えをまとめた。
俺はキュアキュアの実の事は悪魔の実の図鑑で知ったはずだ。
確か、過去にキュアキュアの実を食べた奴が各地を能力でで治療して周った話も一緒に載っていた気がする。
しかし、物を元に戻す能力までは記されてはいなかった。
たまたま、使いこなせているだけなのだろうか。
物を直す能力は利用価値が高すぎるように思う。
の懸賞金の上がり方も気になっていた所だ。
政府側もこの能力に気がついているのか、、、
俺はつい考える方に没頭してしまい気がつくとかなりの時間を医務室で過ごしていたようだ。
の事が気になり医務室から出ると、鼻屋と話している所だった。
の顔色は大分良くなっていて安心した。
早くと二人きりになりたかったが、結局俺がの部屋に行くまでそのタイミングはなかった。
俺はの部屋をノックするとはすんかりと中に入れてくれた。
「また、髪乾いてないよ。お医者さんが風邪ひいたら示しがつかないじゃん。」
濡れたままの髪を触りながらが言った。
『お前が乾かしてくれると思ったから。』
つい本音を口にしてしまい、俺は急に恥ずかしくなった。
の前ではカッコつけていたいのに、気がつけば俺の方が甘えてしまってたりする。
「ふふっ、ローの髪って柔らかいよね。」
『お前の方が柔らかいだろ。』
そんな話をしながら、今日もは丁寧に髪を乾かしてくれた。
は飲み物を用意してくれた。
は能力について色々質問してきたが、俺にも答えられる事はあまりなかった。
体力をかなり消耗する事。
の能力を利用しようと考える奴も出てくるかもしれない事。
だから安易に能力を使うなよ、とだけ忠告をしておいたが、お人好しのは困った奴見つけたら、能力を使ってしまうだろうなと思い心配になった。
すると、はうとうとしてきた。
聞けば、昼間も眠ってはいなかったらしい。