第24章 23
しばらく医務室で時間を潰してからキッチンへ向かった。
今日の朝飯は煮魚で、やっぱり美味かった。
しばらくすると、急に天候が変わり拳ほどのひょうが降り始めた。
ひょうは船に落ちると大きな穴を空けた。
俺はを探したがまだキッチンにいるようだった。
俺もこんなひょうをどうしたらいいのかなんてわからねぇ。
船の穴は増え続けるし、ひょうが直撃してしまった奴が血を流していた。
するとキッチンのドアが開いてが出てきた。
物音に心配して出てきたんだろうが危ないな。
麦わら屋もそう思ったのだろう。俺が能力を発動させるより早く麦わら屋はに腕を伸ばしてを抱きしめていた。
俺たちはひょうが船に当たらないようにそれぞれ戦っていた。
俺はひょうを片付けながら、2人の様子を伺う
安全な所にいて欲しいと言っている麦わら屋に対して、は自分だけ何もしないのは嫌な様子だ。
麦わら屋「お前じゃ、どうにも出来ねぇだろ。俺はお前に怪我して欲しくないんだ。このひょうは俺たちが何とかするから。」
麦わら屋はこう言っていた。
麦わら屋の気持ちはわかる。
俺もには船内に入っていて欲しい。
しかし、抱きしめている麦わら屋からは見えていないだろうが、こう言われたの表情はとてと悲しそうだった。
は自分が弱いことを気にしている。
今も自分じゃ何も出来ないこの状況が悔しいのだろう。
『!バルトクラブの奴が頭をぶつけてる。治してやってくれ。』
俺はに頼むとは嬉しそうに頷いた。
その表情を見てか、麦わら屋もを離した。
は何とかひょうを避けながら怪我したクルーの元へ向かっていた。
俺と麦わら屋もが怪我しないように援護をした。
は次々に怪我した奴を能力で治していった。
しばらくしてやっとひょうは止み太陽が出てきた。
やっと一息つく事ができた。
念のため怪我した奴らの様子を見たが、の能力ですっかりよくなっていた。
俺はの元へ向かった。