第23章 22
は眠ってからしばらくすると、呼吸が乱れて苦しそうにし出した。
やはりか、、、
日中は普通にしていても眠った時に夢に出てきてしまうのは、それだけこいつの中でのショックが大きかったからだろう。
その原因が自分にある事に心が痛んだ。
俺はを抱きしめて背中を摩る。
『大丈夫だ、、、俺は死なねぇ、、、』
こうしているとは、少しずつ落ちつきを取り戻しまた穏やかに眠った。
俺はが少しでも動くと俺は抱きしめる腕に力を込めた。
目を覚ますとすぐそこにの顔があった。
その顔はとても穏やかだった。
俺はこっそりと唇にキスを落とす。
それでもは眠ったままだった。
俺は全身が熱くなり、これ以上はまずいと思いから離れた。
俺は洗面台で顔を洗い、心を落ち着かせた。
「ロー、おはよう。昨日はありがとう。ローのお陰でちゃんと寝れたよ。」
少しして目覚めたは俺にこう言った。
の前に立ち顔を良く見るとクマは消えていて顔色もよくなっていた。
俺はの頭をクシャクシャとしてから抱きしめた。
と過ごす時間は穏やかで、の側から離れたくないと思った。
それでも2人で同じ部屋で過ごした事を周りに知られたらなんと言われるかわからねぇ。
名残惜しくはあるがこの部屋に長居はできない。
『あいつらが起きる前にも俺はもう行く。また夜に顔を出す。』
俺はこう告げて部屋を出ようとした。
するとは恥ずかしそうに下を向いて、俺ののシャツの袖を掴んだ。
そしてありがとうと言った。
『そんな事されると出て行き辛れぇだろ。』
まるで出て行ってほしくないようなその仕草に俺はドキッとした。
そしてこいつも俺と離れるのが名残惜しいと思ってくれているのかと嬉しくなった。
急いで謝るのおでこにキスをして、一夜を過ごしたの部屋を出た。
今日の朝飯はが作ると言っていた。
楽しみだな、自然に笑みが漏れた。