第23章 22
がドアと開けると、俺は部屋の中に入った。
は急に俺が来た事に驚いている様子だ。
『今日は眠れそうなのか?』
俺は気にせずこう言って、部屋にあった椅子に座った。
「えっと、、、寝てみないとわかんないけど、、、」
『お前の能力はお前自身に体力がねぇと使えねぇんだ。俺がいたら寝れんだろ。側にいてやるよ。』
「でも、、、さすがにそんなの悪いし、、、」
がこう言うのも想定内だ。
何を意識してんだか知らねぇが、顔を赤くしているをすこし揶揄った後、俺は何もしないと約束すると言った。
俺はまだ遠慮しているの前に立っていつものように頬を撫でた。
『好きな女の心配をしてるだけだろ。俺が勝手にやってるんだ。お前は気にしなくていい。』
出来るだけが遠慮しないでいいように俺はこう言った。
はさらに顔を赤くしている。
いちいち反応の可愛い奴だ。
「ありがとう。いつも心配してくれて。ローがいてくれるだけで眠れる気がする。」
はやっと俺が満足する返事をした。
俺たちは互いに笑い合った。
「それじゃあ、私もローの心配していい?」
するとが急にこう言った。
は背伸びをして俺の髪に触れた。
不意を突かれたその行動に不覚にもドキッとした。
「風邪ひいちゃうよ。」
はこう言うと俺を椅子に座るように促した。
そしてタオルで俺の髪を拭いた。
少し照れ臭いが、人に髪を乾かしてもらうのなんていつぶりだろうか。
俺はの好きなようにさせた。
は丁寧に俺の髪を乾かしてくれた。
髪が乾くと2人で本を読んだ。
に読んでいる本を聞くと、【おばあちゃんに学ぶ生活の知恵】と言う本だった。
は本の内容で、医学的な事を俺に質問してきた。
はいつもこうやって俺の興味のある話をしてくれる。
そして俺の話を目を輝かせて聞いてくれてる。
そうこうしている間にあっという間に時間は過ぎていった。