第23章 22
瞬間移動に驚いた様子のを無視して顔が良く見えるように上を向かせた。
やはりクマが出来ているし顔色もよくない。
『眠れてないのか?』
俺が聞くと、は驚いた様子だった。
誤魔化せてると思ってやがったのか。
『医者の俺に誤魔化しは通じねぇぞ』
俺はしっかりの目を見て言った。
「うん。せっかくの個室なんだけど何だか眠れなくて、、、」
『なぜ、俺に相談しなかった?』
心配してたんだ、と心の中で思いながら、俺はの頬を撫でた。
「その、、、心配かけたくなくて、、、」
思っていた通りの返事に何も言えなかった。
俺はに少しでいいから昼寝するように言った。
俺は壁にもたれて座るとも横に座るように促した。
は素直に従い、俺の隣に座った。
『そんな体でトレーニングして、怪我でもしたらどうしてたんだ?
もっと自分の体調管理もしっかりしろよ。だいたいな、、、
ふと肩に重みを感じりるとの頭が乗せられていた。
眠っているようだ。
俺は起こさないようにの頭を俺の太ももに移動させた。
俺は話を辞めての頭を撫でた。
俺は本を読んだ。
しばらくすると麦わら屋がを探してやってきた。
麦わら屋「やっと見つけたぞ!おいっ寝てんのか?」
麦わら屋はこう言って、俺の事は完全に無視しての頬をつついている。
『寝かしといてやれよ。』
麦わら屋「あっ、おい。トラ男、から離れろよ。」
『せっかく寝てるのに、俺が動いたら起きるかも知れねぇだろ。』
麦わら屋「だからってくっつき過ぎだ!」
麦わら屋は子供が拗ねるみたいな顔をしている。
『は寝不足だったんだ。これ以上寝不足が酷くなると体に悪いと言ってるんだ。が倒れてもいいのか?』
麦わら屋「いいわけないだろ!わかったよ。が起きたらすぐ離れろよ。」
こう言って麦わら屋は去っていった。