第23章 22
「ロー、そろそろお魚ひっくり返した方がいいかも。」
にこう言われて魚をひっくり返すが、身がくっついてボロボロになってしまった。
無理矢理ひっくり返そうとすれば魚の頭だけが取れてしまった。
だから嫌なんだ、、、
するとが作業を辞めて手伝ってくれた。
「フフッ、」
の笑い声が聞こえる。
ペボやシャチ、ペンギンもそうだったが、俺が料理出来ない事がおかしいらしい。
『だから料理は嫌いだ、、、、』
俺はこう言ったが、はまだおかしそうにしていた。
はしばらくニヤニヤしていて、俺はを睨んだが全く気にしてない様子だった。
自分の事を笑われているのに、相手がだと嫌な気分ではなかった。
笑うが可愛いとすら思えていた。
すると、新聞を持ってニコ屋が戻ってきた。
ニコ屋「あなたたち、何だか新婚さんみたいね。」
ニコ屋の突然の発言におれは動揺した。
不意をつかれた俺は不覚にも顔に熱がこもるのがわかった。
俺は赤くなっているであろう顔を見られないようにキッチンから出て行った。
しばらくしてキッチンに戻りとニコ屋が作ってくれた朝飯を食う。
の作った飯は美味かった。
っぽい料理と言うか、、、とてもホッとする味だった。
俺は食べ終わると「美味かった。ご馳走様。」と手を合わせた。
バルトクラブの船に航海士はいない。
色々な船があったなか航海士がいない船を選ぶなんて。
俺も航海に詳しいわけではないが、放っておくといつまでもゾウにたどり着くことが出来ない気がして、俺は進路の確認をしたりして忙しく過ごしていた。
は洗濯などをしながらも、暇さえあればゾロ屋とトレーニングをしているようだった。
は努力家なのだろう。
体力もパンクハザードの時とは比べ物にならない程ついている。
身のこなしもかなり良くなっている。