第23章 22
『が好きだ。いつだってこんな風にお前とキスしたいって思ってる。キス以上もな。これが俺の言う好きだ。』
俺は軽いキスを落とし、早くお前も俺を好きになれと言った。
は告白の返事がまだな事を謝ったが、俺は気にしていなかった。
そうそうに振られるよりましだ。
俺は一旦から離れた。
自身の熱った体温が下がっていくのがわかる。
腹が減ったと言えば、が何かを作ってくれると言ってくれた。
俺はの作る飯が楽しみだった。
昨日からに振り回されてっぱなしだ。
麦わら屋にヤキモチを焼き、泣いてた事を心配し、寝言で名前を呼ばれて期待して、、、
めんどくさい女を好きになったな、、、
俺達は立ち上がった。
そしての頭を撫でてた。
『泣いてる理由は聞かねぇから、泣きたい時は俺のところに来い。一人で泣くな。寝れねぇ時もだ。』
俺の事で泣くのなら、俺が側にいた方がいいに決まっているだろう。
俺はこう言うとは嬉しそうだった。
2人でキッチンに向かった。
俺は料理が苦手だ。
こればっかりはセンスがないんだろう。
俺は大人しくテーブルに座って待つ事にした。
がコーヒーを淹れてくれた。
はみんなの分も作ると言って、せっせと調理をしていた。
俺はその姿を眺めていた。
するとニコ屋がやってきて俺たちを交互に見た。
何かを含んだ笑みに気まずさを感じた。
ニコ屋はの料理を手伝っていたが、少しするとニュースクーの新聞を取りにキッチンから出て行った。
その時、ニコ屋の作りかけの料理を俺に押し付けた。
にも頼まれてしぶしぶキッチンに立つ。
魚をひっくり返せばいいらしい。
それくらいなら俺にも出来るか、と箸を持って魚を見ていた。