第23章 22
その瞳に自分が映っているのを確認するとのおでこにキスをした。
抵抗すると思っていたが、は抵抗しなかった。
俺は目元や耳たぶにもキスをする。
真っ赤な顔のの姿は、簡単に俺の理性を崩壊させた。
わざと耳元で「口にキスしていいか?」と聞く。
その間も首筋にキスをし続けてた。
からの返事はなかった。
『沈黙は肯定と捉えるぞ。』
こうまで言ってもは抵抗してこなかった。
俺は逃げられないようにの頬をしっかり掴むと何度も何度もキスをした。
麦わら屋としたキスはどんなキスだったのだろう。
そのキスよりも長く多く、、、
そんな事を考えながら何度もの唇を奪った。
俺はキスを止めるとを抱きしめた。
は最後まで抵抗を見せなかった。
『何故、抵抗しなかった?』
俺の問いには答えなかった。
『お前はどうしたら俺を好きになるんだ?』
は困ったような表情をみせて何も答えようとしない。
俺に期待をさせといて、決して好きにはなってくれない。
このまま無理矢理にでもお前を抱けば俺の物になるんだろうか。
それでもそんなことは俺だって望んではない。
に俺とのキスは嫌だったのかと聞けば、嫌じゃなかったと答える。
そして顔を真っ赤にして、恥ずかしさからか急に抵抗をみせた。
俺は抵抗するに覆い被さるようにして動きを封じてまたキスをした。
嫌じゃなかったと言う一言だけで、また俺は期待してしまう。
をもっと欲しいと思ってしまう。
口を開けろと言ってもは素直に口を開けた。
舌を絡めればは俺の背中に手を回す。
そのの表情はいつもの可愛らしい表情ではなく、色気を含んだ大人の女の表情をしていた。
唇を離せばと目があう。
俺はそこでやっと理性を取り戻した。
今辞めなければ後悔すると思った。