第23章 22
ローサイド
ドレスローザからなんとか出航した俺たちはオオロンブスの船にのせてもらった。
コロシアムで戦ってたやつらが麦わら屋との子分盃を勝手に交わし、船では大きな宴が行われていた。
静かに過ごしたかった俺も、ゾロ屋に捕まり一緒に酒を飲んだ。
チラリとを見るとロボ屋とニコ屋と話していた。
麦わら屋は、闘魚のステーキを頬張り楽しそうに鼻屋と話していた。
先程、2人に感じた違和感はなんだったのだろう。
しばらくして麦わら屋がを捕まえて2人で話をし出した。2人の様子はいつもと変わりないように感じ、ただの痴話喧嘩でもしたのだろうと思った。
ゾロ「あいつら仲良くやってんじゃねぇか。」
ゾロ屋がと麦わら屋を見て言った。
ロー「ケンカでもしてたのか?」
俺はなるべく冷静に聞いた。
ゾロ「お前いなかったか。キュロスん家でルフィがにキスしたんだとよ。みんなの前で。それでが怒ってんのか知らねぇけど2人とも別々に家から出てってよ。」
ロー「あいつら付き合ってんのか?」
俺は冷静さを保てているだろうか。
渦巻く感情を落ち着かせようと酒を一気に飲んだ。
ゾロ「ルフィの片想いらしい。はキス嫌がってたしな。あいつのどこがいいのかさっぱりわからんが、ルフィも男だったんだな。」
ゾロ屋も一気に酒を飲んだ。
2人は体を密着して何やら楽しそうに話していた。
今すぐを自分の側に置きたかった。
麦わら屋にキスされたままの唇を俺のものにしたかった。
麦わら屋はが好きだったのか。
そんな雰囲気は感じられたが、麦わら屋は誰とでも距離感が近いし、そもそも恋愛感情があるのかも疑問だった。
麦わら屋はどんな気持ちでを抱きしめて眠っていたのだろう。
ゾロ「何だよ。険しい顔して。もっと飲め!」
席を立とうにもゾロ屋に絡まれてなかなかうまく行かない。
ゾロ屋は鈍そうだが、俺のに対する気持ちを悟られたくはない。