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夢が叶う時【ワンピース】

第22章 21



ずっと、私に戦う強さがあればリリーやエースも助ける事が出来たんじゃないかって思ってきた。
だから無人島でもレイリーさんに修行をつけてもらえてホントに嬉しかった。
それでも実際に魚人島で敵に向かって刀を構えた時、私は怖くて怖くて仕方なかった。
それでも病気を治してもらい、動けるようになった事で自信もついてきた。
そのうち恐怖心は消えるんじゃないかなんて思っていた。
だから必死にゾロとの稽古に励んだ。
でも、私はドレスローザの地獄のような惨状を見て私はまた戦う事への恐怖心に負けてしまっていた。
その気持ちを隠すようにトレーニングに励んで来たがゾロにはバレていたのだろう。
そりゃゾロが怒るのも当然だ。


『ルフィ、、、』

ルフィはずっと背中を摩ってくれていた。
ルフィのお陰で落ち着いた私はルフィの胸元から離れた。
ルフィの服は涙で濡れてしまっていた。

『ごめんね。汚しちゃった。』
私はルフィに謝ったけど全く気にしていない様子だった。

私が落ち着いたのを確認するとルフィは静かに話しだした。

ルフィ「は頑張ってる。俺たちのために強くなろうとしてくれてるんだろ。ありがとな。」

いつもと違う表情のルフィをじっと見つめた。

ルフィ「それでも戦うのって怖いよな。お前は優しいから人を傷つけたり出来ねぇだろ。」

話を聞いていると、私の目にはまた涙が溜まった。

ルフィ「でもよ、それでいいんだ。強くなくったっていい。ありのままのお前が好きなんだ。無理して刀握ってるお前よりよ、笑ってるお前が見たい。おれはお前の笑顔が好きなんだ。トレーニングはお前の好きなようにすればいいけどよ、無理はするなよ。」
ルフィは真剣な表情でこう言った。
ルフィの言葉はとても嬉しかった。

『ありがとう。ごめんね。何か急に泣き出しちゃって。』

ルフィ「何で謝るんだ。泣きたい時はいつだって泣けばいいだろ。
お前、ドレスローザからずっと元気なかっただろ。ずっと泣きたい気持ちなのを我慢してたんだろ。こんなんなるまで我慢してんじゃねぇ!」

ルフィは再び流れた涙を拭ってくれた。
私はルフィの胸に顔を埋めてまた泣いてしまった。

『ありがとう!ルフィ。』
私は顔を埋めたまま言った。

ルフィは笑いながら私の髪をクシャクシャにした。

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