第21章 20
ウソップ「これ空島のなんだけだよぉ、そういえばお前空島行ったことなかっただろ。だからやるよ。」
『でも、珍しい物でしょ?』
私は受け取っていいものなのか悩んでいた。
ウソップ「あぁ。でも俺は沢山持ってるからよ。」
ウソップは私の手にダイヤルを持たせる。
ウソップ「ボタン押してみろよ。」
私はボタンを押してみた。
すると、ピアノの音が聞こえてくる。
そして麦わらの一味の声をが聞こえた。
ルフィやウソップ、チョッパーがブルックの伴奏に合わせて歌を歌っている。
側ではゾロとサンジの言い合い、それを止めるナミの声。
ロビンとフランキーの笑い声。
おそらくは宴中なのだろう。
声を聞くだけでみんなの様子が想像できて私まで歌い出しそうになった。
「何かいいだろ。ブルックが仲間になった時に録音してた奴をダビングしたんだ。」
『うん。すごくステキ。』
私はダイアルを大事に握りしめた。
『ホントに貰っていいの?』
ウソップ「もちろん。受け取ってくれ!」
『ありがとう。凄い嬉しい。』
ウソップ「気に入ったならよかったぜ。それじゃあな!お前と2人で話してると船長達の視線が痛いからよ!まぁ、大変だろうけど頑張れよ。」
ウソップはこう言って去って行った。
私はもう一度ダイアルを握りしめた。
元気になった私は無理をしない程度に過ごした。
寝る準備を終えるとノックの音がしてローが入ってきた。
ローは昨晩と同じ椅子に座った。
今日も髪が乾ききっていない。
『また、髪乾いてないよ。お医者さんが風邪ひいたら示しがつかないじゃん。』
私はローの髪にタオルを当てた。
ロー「お前が乾かしてくれると思ったから。」
ローの耳が少し赤い。
最近はローの色んな表情が見れている気がして嬉しかった。
『ふふっ、ローの髪って柔らかいよね。』
ロー「お前の方が柔らかいだろ。」
そんな話をしながらして過ごした。