第21章 20
ルフィは寝言で私を呼んだ。
ルフィ「ー。早く来いよー!」
寝言とは思えない程はっきりとした声だった。
そしてルフィの手が何かを探しているようにしていたので私はルフィの手を握った。
するとルフィがもたれかかってきて膝枕をする形になった。
私は凄く幸せそうに眠るルフィの髪を撫でた。
しばらくしてルフィが目覚めた。
そして、私の腰に手を回して力を込めた。
ルフィ「は寝なかったのか?」
『何か目が冴えちゃって。でものんびりしてたら元気になったよ。
ねぇ、ルフィなんの夢見てたの?』
私は未だに私の膝に頭を預けたまま甘えてくるルフィにこう聞いた。
するとルフィは勢いよく起き上がって視線を泳がせた。
ルフィ「何でそんな事聞くんだよ!俺、なんか言ってたか?」
ルフィの顔が真っ赤になっている。
照れているのか未だに目を合わせてくれないルフィ。
こんなルフィを見たのは初めてだった。
私は聞いちゃいけなかったかなと思う程ルフィは動揺していた。
『ううん。でも、とっても幸せそうだったから。』
私の名前を呼んでいたと言えば、ルフィはもっと照れてしまうだろうと思い私は嘘をつく事にした。
すると、ルフィは安心したようで満面の笑みでこう言った。
ルフィ「ししし。そうか。スンゲェ、幸せな夢だったんだ。海賊王になってよ、お前と2人で、、、、!」
私の名前を呼んでいた事は黙っていたのにルフィは墓穴を掘った。
ルフィはまた顔を真っ赤にさせて自分の手で口を塞いでいた。
ルフィ「俺の夢なんてどうでもいいだろ!えーと、、その、とにかく元気になったんからよかった。もう、無理すんなよ!」
結局、ルフィは目を合わせてくれないまま足速に私の元を去った。
何か今日はのルフィは甘えたり照れたりして珍しいなーなんて思いながら私もその場を離れた。
しばらくのんびりしていたおかげですっかり元気になっていた。
すると、ウソップに呼び止められた。
ウソップ「これやるよ!」
ウソップの手にはさっき私が直したダイヤルがあった。
ウソップ「に直してもらわなかったら壊れたままだったんだ。せっかくだし貰ってくれよ。」