第20章 19
私たちはキッチンに向かった。
私はキッチンで食材の確認をする。
軽くだったら作れるかな。
せっかくだしみんなの分の朝ごはんも作ろう!
そう思って調理を始めた。
沢山のご飯を作るのはひまわりの時以来だなぁ。
しかも今回は男の人ばかりだし、気合い入れなきゃ!
まずはご飯を炊く。
後はお味噌汁かな。二日酔いにはお味噌がいいってサンジいってたよね。
いつも一人で大量のご飯を作ってくれているサンジはホントにすごいな。
私はお野菜を切ったりしていると、ロビンがキッチンにやってきた。
ロビン「おはよう。。何処にもいないと思ったらこんな所にいたのね。」
ロビンは私の隣に立つとお水を飲んだ。
ロビン「あら、トラ男君もいたのね。」
ローはキッチンの椅子に座ってコーヒーを飲んでいた。
ロビンはにこやかに笑い、ローは気まずそうにしていた。
ロビンは料理を手伝ってくれた。
しかし、ニュースクーが来る時間になると、
ロビン「トラ男くん、ごめんなさい。少しこのお魚見ておいてね。」
と言って甲板に行ってしまった。
私は大量のおにぎりを握っていて手が離せない。
『ロー、お願いしてもいい?』
私もこう言うとしぶしぶといった感じでキッチンに立った。
ローはキッチンに立ち魚の入ったフライパンを見つめていた。
二つのコンロを使いたくさを並べられた魚を、只々見つめていた。
『ロー、そろそろお魚ひっくり返した方がいいかも。』
ロー「そうなのか。」
ローはお箸を使ってひっくり返そうとしていた。
身が柔らかいお魚は、もろもろと煮崩れしてしまっている。
ローは頭だけが千切れてしまったお魚の頭を箸で持って不思議そうにしていた。
そうこうしているうちにお魚の焦げた匂いが広がる。
私は急いでおにぎりを握るのを辞めてローのフォローに入った。
一部焦げてしまったお魚もあったり原型を留めていない魚もあったが、身をほぐして出せば大丈夫かな、、、、
ローは私の横でお箸を持ったまま固まったいた。
『フフッ、』
ロー「だから料理は嫌いだ、、、、」
ローは気まずそうに目を逸らして言った。
『ごめんね。もっと早くフォローすればよかった。』