第20章 19
ロー「お前はどうしたら俺を好きになるんだ?」
私は答えられない。
ローのいう好きは私の好きとは違うのだろう。
ロー「俺とのキスは嫌だったか?」
ローは私と目を合わせた、
『、、、、嫌じゃなかったよ。』
私は合わせた目線を逸らし、本当の事を言った。
だけれどやっぱり恥ずかしくなって、ローの腕から逃れようとローの胸をおした。
ローと触れ合っているだけでドキドキしてしまい今の状況から逃げ出したかった。
ローは私の抵抗は無視して私には覆いかぶさると片肘をついてまた私にキスをした。
チュッっと何度も音が出てしまうような啄むようなキスだった。
ロー「口を開けろ。」
私は素直に軽く口を開いた。
ローのいつもとは違う雰囲気に私は逆らえなかった。
すると、ローの舌が私の舌を絡めとった。
クチュクチュッと響く音に頭がボーとはして私はローの背中に手を回した。
ローの唇が離れ、ローと目が合った。
ロー「が好きだ。いつだってこんな風にお前とキスしたいって思ってる。キス以上もな。これが俺の言う好きだ。」
ローはもう一度唇に触れるだけのキスをした。
ロー「早くお前も俺を好きになれ。」
私は恥ずかしさで何も考えられなかった。
全身が熱っているようだった。
でもそこに嫌悪感はなかった。
『返事出来てなくてごめんね。』
やっとの事でずっと気にしていた事を口にした。
ロー「あぁ。俺も面倒な女を好きになったな、、、」
ローは軽くため息をついた。
ローの体が離れていきローは起き上がった。
私も体を起こした。
ロー「あいつらまだ寝てやがるのか、腹減ったな。」
『キッチン借りてもいいかな?この船、コックさんもいないんだよね。』
まだ心臓はドキドキしているし、体も熱いけれど、不思議と自然と話す事が出来た。
私は立ち上がると、ローに頭を撫でられた。
ロー「泣いてる理由は聞かねぇから、泣きたい時は俺のところに来い。一人で泣くな。寝れねぇ時もだ。」
『わかった。ありがとう。』
ローの優しさは嬉しかった。