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夢が叶う時【ワンピース】

第20章 19


話をしていた本人を目の前にして私は一瞬固まってしまった。

ル「、食べてるか?」

ルフィは私を隣に座らせ、いつも通りの笑顔で聞いてきた。
いつのまにかウソップはレオ達の所に行ってしまっていた。

『えっと、うん、食べてるよ。闘魚ステーキおいしいね!』

私は少し緊張してしまったが、ルフィの様子があまりにもいつも通りだったので、なんとか普通に返事をした。

さっきはお互い気まずくなってしまったけど、ルフィにはお礼を言わないと。

『ルフィ、何度も助けに来てくれてありがとう。』
私はルフィを見て言った。さっきのキスを思い出して少し恥ずかしかったけれどきっちり伝えないと。

ル「あたりめぇだろ。」
ルフィは笑ってこう言ってくれた。

私は、ルフィの手に自分の手を重ねた。
ドレスローザで何度も能力を使ううちに出来るようになった事がある。
私は自分の手で人に触れると触れた人の健康状態がわかるようになっていた。
ルフィはもうすっかり元気みたいで安心した。

『ルフィが元気なってよかった。』
私は重ねた手を離そうとしたがルフィに手を繋ぎ直された。

ル「のおかげだな。」

笑ってこう言ってくれるルフィ、、、

だけど、限界まで戦いボロボロになったルフィに私がした事は、手を握って眠っただけだ。
私はドレスローザでルフィやローの足手纏いになっただけだった。
私がいなければ、ルフィもローもあそこまでボロボロにならずに勝利出来たかもしれない。
太陽みたいなルフィの笑顔は、今の私には眩しすぎた、、、

ル「どうかしたか?」

いつも間にか下を向いてしまっていた私の顔を覗きながらルフィが言った。

『ううん。ちょっと食べすぎたかな。』

今抱いている感情をルフィには知られたくなくてとっさに誤魔化してしまった。

ル「その、、、いきなりキスして悪かった。ごめんな。やっぱ怒ってるよな。」

今度はルフィが下を向き弱々しい声で言った。
ルフィは私が怒っていると勘違いしたらしい。

『みんなもいたし驚いたけど、もう大丈夫だよ。』

私は笑って答えた。

ル「お前の事となると、おかしくなっちゃうんだよ。のこと傷つけたくねぇのによ。」
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