第19章 18
俺は頭が真っ白になった。
何故、よりによってがキュアキュアの実を食べているんだ!!
そんなのあんまりだろ!!
『キュアキュアの実の能力者だと言ったか?』
俺はに詰め寄った。
何も知らないのか平然とキュアキュアの実の能力者だと認めた。
さらには仲間達に能力を使うつもりだと言っている。
『この国でその能力を使うつもりなら、君を仲間の元には行かせてあげられない。』
俺はいよいよ建物の壁側まで追いやった。
#NAME1はまだ、早く仲間の元へ行きたいと言っている。
『君はキュアキュアの実の能力の真髄を理解していない。君がキュアキュアの実の能力者だと分かれば、ドフラミンゴに狙われるだけじゃない。ここには闇取引をしていた連中が大勢のいるんだ。君は世界中から命を狙われる事になるんだぞ。海軍だって一緒だ。』
俺が日記で知った事をどれだけの人間が知っているのかはわからない。
だけど君をこれ以上危険な目には合わせるわけにはいかない。
しかしも引かない。
「私は今まで大事な人の死を、見ていることしか出来なかったんです。能力者だとわかってから何度もあの時能力が使えてたらって。
だからまた、目の前で大切な人を見殺しにするくらいなら、私は迷わず死を選びます。」
は俺の目を真っ直ぐ見て言った。
大切な人とはエースと孤児院の副院長の事を言っているのだろうか。大切な人を救えなかった気持ちはよくわかる。
もおれと一緒で眠れない夜を送っていたのだろうか。
俺はこれ以上を引き止める事が出来なかった。
『出来るだけ仲間や信用している人以外に使うんじゃないぞ。』
気がつくと自然とを解放していた。
『何かあったら俺も頼ってくれ。エースの分も君を守るよ。』
俺は人差し指から炎を出した。
「メラメラの実を食べたんですね!食べたのがサボさんでよかった。エースも喜んでると思います!」
こう言って笑った君を見て、やはり君は笑顔の方がいいなと思った。
俺は仲間の居場所を教えてやりと離れた。