第17章 16
この国には海軍大将藤虎がいる。
どうやって出航しよいかと考えているとドアの開く音がした。
が遠慮がちに隣に座った。
俺の腕の事を心配してくれた。
せっかくが俺の事を心配してくれているのに、麦わら屋の腕で眠っていたの姿を思い出してしまう。
隣に座るを改めて見るとずっと着ていたそのジャケットは明らかに男物だった。
俺は気づいた時には
『俺の側だと安心して眠れないのか?』
と口に出してしまっていた。
俺の質問の意味が分からずは不思議そうな顔をしていた。
『お前はいつも麦わらの屋に抱かれて眠るだろう。』
質問の意味がわかっていない様子のに俺は続けた。
ただのヤキモチ丸出しの質問をしている自分が情けない。
「いつもじゃないけど。無人島にいた時はいつも一緒に眠ってたからその癖みたいなものなのかな。ルフィの側って安心出来るし。」
はそう答えた。
癖って何だよ。安心できるってどういう意味なんだ。
『俺の側だと安心出来ないのか?』
俺は質問を続ける。
「そういうわけじゃないよ!まぁ、ローの側だと少し緊張しちゃうっていうのはあるかな。」
は少し恥ずかしそうに答えた。