第17章 16
同盟が終わったら敵に戻る。
この関係性はこれからも変わらない。
ただ、この男を応援したくなる気持ちは俺にもわかった。
それでも俺は麦わらの一味からを奪いたい。
の意志は尊重する。だが同盟が解消されてからも毎日と一緒にいたい。
麦わら屋はおれがに告白していると知ったらどう思うのだろう。
そとそも麦わら屋はをどう思っているのだろう。
麦わら屋は実況していた男の言うように一発KOでドフラミンゴを倒した。
国を覆っていた糸が消えていく。
麦わら屋が勝利したんだ。
麦わら屋は眠ってしまっている。
俺は何とか麦わら屋が必死に庇っていたベラミーを麦わら屋の側に連れてきた。
そして俺は力尽きその場で眠ってしまった。
目が覚めると、どこかの家に移動させられている
事がわかった。
さまざまないびきや寝息が聞こえた。
その中にを探す。
すぐ隣に麦わら屋と抱きしめ合うような形で眠るを見つける。
二人ともよく眠っていた。
穏やかな寝息に一安心する。
麦わら屋の胸に顔を埋めているの髪を撫でる。
「死なないで、、、」
の目からは涙が流れていた。
誰に向けららたセリフかはわからないが、心が痛んだ。
麦わら屋が無意識に抱きしめている手に力をこめた。
俺は見てられなくなり部屋を出る。
は何で泣いていたのだろう。
と俺は恋人同士なわけじゃねぇ。
誰と眠ろうが、の勝手だが、泣くのなら俺の胸で泣いてほしい。
俺の腕じゃ眠れないのか。
俺はイライラした。
それでも外の空気は澄んでいて、何とか気持ちを落ち着かせる事が出来た。
これまでの出来事に考えを巡らす。
麦わら屋のおかげもあってドフラミンゴを撃つ事は出来た。
コラさんが救いたかったドレスローザも救われただろう。
ペボやシャチ、ペンギンは上手くやっているだろうか。
あいつらにはもう会えないと思っていた。
の手配書が出た時、手配書を取り合いしていたシャチとペンギンは本物のをみたらどんな反応をするのだろうか。
あいつらに会いてぇな、、、
何とか無事にドレスローザを出航したいところだ。