第16章 15
サ「あぁ。仲間達はこの上にいるはずだ。」
『ありがとうございます。サボさんも無茶しないでくださいね!』
私はみんなの元へ急いだ。
先程ドフラミンゴが張った鳥籠の糸は、建物さえも切り刻みながら少しずつ収縮を始めており町中はパニックだった。
それでも私はなんとかみんなの元へたどり着いた。
ウ「よかった!無事だったんだな。」
『ローとルフィが助けてくれたの。』
旧王宮の大地ではウソップやロビン、ゾロ、錦えもん、リク王様、ヴィオラ様等が揃っていた。
ウソップは酷い怪我をしていたし、ロビンも背中に傷を負っていた。
『2人とも怪我してる!』
私は急いで2人の傷口に触れた。
戦局を聞くと、フランキーのお陰でスマイル製造工場は破壊出来たらしい。
後はルフィとドフラミンゴの戦いにかかっている様だ。
すると、ロビンに手を握られた。
ロビン「あなたの能力を必要としてる人がまだひまわり畑にいるのよ。
トラ男くんが腕を切断されてしまって、、、」
『そんな!!!』
ロビンはバルトロメオにもう一度階段を作ってもらうように頼んでくれた。
私はお礼を言って階段を駆け上がった。
『ロー!!』
ローの姿を見ただけで、私はローの側で泣き崩れてしまった。
泣きながらローの傷口に触れる。
ローの傷口はおそらくトンタッタ族であろう小人が縫い受けている所だった。
側にはもう1人小人の女の子がいて涙を流してローの傷口に当てていた。
『ロー、、、、』
ローのあまりの姿に私は泣くばかりでな何も言えないでいた。
ロー「お前が無事でよかった。俺は大丈夫だからもう泣くな。」
ローは切断されていない手で私の頬を撫でた。
小人の男の子「どなたか存じませんが、ローランドは絶対に治ります!酷い切り口れすが、僕に縫えないものはありません。」
小人の女の子「あなたも治癒の力が使えるのですね。それも私よりも強力ですね!私たちが力を合わせれば必ずローランドさんは治りますよ。」
2人の小人の励ましで、私はようやく落ち着きを取り戻した。
『ロー、さっきは逃してくれてありがとう。私、足引っ張ってばかりで本当にごめんね。』
ロー「お前の気にする事じゃない。俺の作戦が甘かったせいでお前まで危険な目に合わせたんだ。お前が無事で本当によかった。」