第15章 14
キュロスにクビを切られたドフラミンゴは彼の能力によって作り出された分身だった。
先程、岩から手が出てきたのは、ピーカーというファミリーの幹部の能力らしい。
ドフラミンゴはピーカーに邪魔物を排除しろと言った。
王宮の岩がまた大きな手になり、その場にいた私以外のみんなを
つまみ出した。
私はドフラミンゴに捕まれていていた。
ド「お前は大事な切り札だ。フフフフフフッこれからこの国に起こる悲劇を一緒に見るんだ。お前の仲間もローも死ぬ。」
ドフラミンゴは私を無理やり立たせた。
私は精一杯抵抗しドフラミンゴを睨んだ。
ド「いつまで俺に生意気な態度をとっていられるか見ものだな。
時期にお前は泣いて俺に許しを乞うだろう。フフフフフフッ」
ドフラミンゴは私の髪を引っ張り顔を近づけてこう言った。
ドフラミンゴは指を動かさすと、島の中心の空から何本もの糸がドレスローザをまるで鳥籠の様に覆い始めていた。
それと同様に村の人達や海兵が武器を持ち仲間同士で殺し合いを始めている。
私は何とか声を出してドフラミンゴを辞めさせようと体を捩るがドフラミンゴの糸は全く緩む事はない。
目の前で繰り広げられる悲劇に涙が溢れた。
『ンーンー』
ド「よく見ておけ。お前らが身の程も知らず俺たちに挑まなければこうはならなかったんだ。」
さらに、拡声器型のでんでん虫でこれから使い殺し合いのゲームをすると言った。
島にいる者達でドフラミンゴを撃つか、ドフラミンゴに楯突いたもの達を全員捕まえるか。
そのどちらかが成立しなければこのゲームは終わらない。
このゲームを終わらせなければ、この地獄は終わらない。
ドフラミンゴに楯突いた者達には懸賞金かけられた。
このメンバーは麦わらの一味とローの他にキュロス、ヴィオラ、リク王、
レベッカのリク王家の人たち、さらにはサボさんの名前まで入っていた。
『ンーンーー』
私は必死に叫んだ。
ド「そんなに暴れると傷が付いてしまうぞ。」
早くみんなの元に行かないとローの傷は大丈夫だろうか?
ウソップ達がシュガーという幹部を気絶させたと言っていたが、みんなは無事なんだろうか。
全ての動きを封じられても涙だけは流れ続けた。