第15章 14
ロー「お前の言っている事は俺にはほぼ理解出来ない。俺たちの同盟は解消している。だからそこの女を捕らえていても意味はねぇぞ。」
ド「フッフッフッ、この女はお前らを始末したら天竜人に引き渡す。この女が撃った天竜人は俺の知り合いでな。コイツを餌に色々取引きできるはずだ。あのバカな天竜人は自分を撃った女をまだ諦めきれねぇらしい。お前を奴隷にして嬲り殺したいんだろうよ。」
ローはそれ以上は何も言わずドフラミンゴを睨んでいた。
ドフラミンゴ達の話によると隣にいる男の人はドフラミンゴの前の国王様だった。
自身も繋がれている状況で、私の心配をしてくれた優しい人。
この男はこんなに優しい国王様からドレスローザを奪ったんだ。
そしてドレスローザを意のままに支配した。
すると、何だか町全体から大きな声が上がった。
私は、急に私と同じ髪の白い男の人の映像が目に浮かんだ気がしたが、すぐに目の前の状況に意識が戻った。
突然、片足の剣闘士の格好をした男がドフラミンゴの首を切ったからだ。
片足の剣闘士の人はキュロスと呼ばれていた。
ルフィも部屋に入ってきて縛られたままの私を抱きかかえローの手錠の鍵を開けようとした。
ル「2人とも今助けるからな!くそぉー、海楼石触れねぇからなかなか開けられねぇ。」
ルフィと共に部屋に入ってきた凄く綺麗な女の人も能力者のようで鍵を開けるのに苦戦していた。
この女の人はヴィオラと呼ばれ、元王女様のようだ。
私はルフィを見ると安心して、止まっていた涙がまた溢れた。
しかし、ドフラミンゴは死んでいなかった。
王宮の岩からとても大きな手が現れドフラミンゴの首と体を持っていた。
首を切られてもドフラミンゴは喋っていた。
ドフラミンゴの部下からドフラミンゴに連絡が入った。
トンタッタ族の作戦は成功したのだ。
シュガーは気絶をしたようで、町のオモチャ達が皆人間に戻って町は大混乱に陥っているようだ。
怒りに満ちたドフラミンゴはキュロスに向かって攻撃をする。
ギリギリの所でルフィが助けるもその攻撃は建物の上部を華麗に切り離した。
そして、ドフラミンゴは鳥籠をやるしかないなと気味悪く笑った。