第15章 14
サ「スタジアムの周りはドフラミンゴの部下達が多いから、あまりウロウロしない方がいい。」
『仲間がコロシアムに出場してるんです。それで、、、』
サ「そうか。それでも君は綺麗だから。気をつけるんだ。」
サボさんは私の頬を撫でた。
会ったばかりの人に綺麗だなんて言われてお世話と分かっていても恥ずかしかった。私は顔が赤くなってしまっている気がして下を向いて、顔を隠した。
『はい。ホントにありがとうございます。』
下を向いたまま頭を下げた。
「あはは。」
サボさんに何故か笑われて髪の毛をクシャクシャにされた。
「悪かったな。こんな所まで連れてきちゃって。広間まで送ろう。広間の方でも映像でんでん虫が試合を映してたから、そっちの方が安全だろう。」
サボさんとは広間に着くまでの間、少し話したが名前を聞かれたり詮索される様な事はなかった。
別れ際、
サ「メラメラの実はルフィ以外のやつには渡さない。俺かルフィが
必ず貰うから安心してろ。」
『えっ、ルフィを知ってるんですか?・・・サボってもしかしてっ!』
サ「じゃあな。変な男に連れてかれるなよ。」
サボさんは私の質問には答えず、手を振ってスタジアムの方へと歩いて行った。
私は1人になり考えた。
サボという名前はエースから聞いたことがある。
ルフィと共に兄弟の盃を交わしたエースとルフィの兄弟。
でも、事故に巻き込まれて亡くなってしまったはず。
終始、紳士的だったサボさんを思い出す。
サボさんは、信用していい人に思えた。
コロシアムでサボさんとルフィに会えるだろうか。
コロシアムでは全体をブロックの4つに分けて、最後まで勝ち残った1人が決勝に進出するようだ。
コロシアムではちょうどルフィがCブロックで戦っていた。
麦わらのルフィであるとバレない様にルーシーと名乗っていたルフィは闘牛の上に乗り猛者達ばかりの戦場を駆け回っていた。
試合中、色々な事が起こったがCブロックの勝者はルフィだった。
Aブロックは、バージェス
Bブロックは、バルトロメオ
Cブロックは、ルフィことルーシー
Dブロックは、レベッカ
それぞれのブロックの勝者が決まった。