第15章 14
私は、コロシアムの入り口付近に座りルフィが出てくるのを待っていた。
映像でんでん虫が試合の状況を写していて、コロシアムの中の様子も見る事が出来た。
ルフィが負けるはずないとは思うけど、どこか気持ちが落ち着かなかった。
すると、お揃いの服を着ている男に話しかけられた。
男「こんな所で女が1人で何してるんだ?暇なら俺たちと遊ぼうぜ。」
私は男たちを見た。
男「すげー綺麗な顔してんじゃん。ついてるな!俺たちはドフラミンゴの部下だ。断ればどうなるかわかるよな。」
男たちは、私を無理やり立たせ腰に手を回す。
『触らないで。』
私は抵抗するが、両腕を掴まれ動けなかった。
男2「すぐに口ごたえ出来なくしてやるからよ。こんな細い体じゃ、すぐダメになっちゃいそうだな。」
男「いや。こんな上物なかなかいねぇぞ。丁寧に楽しんでやるよ。」
男の手がお尻あたりを撫で回した。
『いや!離して!』
周りの市民のみんなは見て見ぬフリだった。
男2人に引き摺られ、狭い路地に向かう。
せっかくトレーニングしたんだ。
能力を使おうと思ったその時、
「嫌がってるじゃないか。」
一瞬の間に、帽子を被った背の高い男の人が男2人を殴り飛ばしていた。
男たちは起き上がり背の高い男性に向かってきた。
背の高い男の人は一瞬で2人を気絶させた。
私は、手のひらから出していた半透明の生物を慌てて引っ込めた。
「助けなんていらなかったか。でもまぁ、わりぃな。面倒起こすとコアラがうるさいんだよ。」
助けてくれた男の人は、私を横抱きにして一瞬で建物に飛び移りビルの屋上に私を下ろした。
「大丈夫か?」
『ありがとうございます。助かりました。』
男の人は私を見ると、困った顔をして言った。
「そんな格好じゃあ、助けても助けてもまた連れてかれそうだな。
」
男の人は自分が着ていたジャケットを私の肩にかけてくれた。
「これでも着てろ。」
『そんなの悪いです。いつ返せるかもわからないのに。』
「俺は革命軍のサボだ。またどこかで会えたら返してくれたらいい。」
サボさんはジャケットを広げて、私が手を通す様に促した。
「サボさん。覚えておきます!ホントにありがとうございます。」
私がジャケットに手を通すと、サボさんは前のボタンを止めてくれて余った袖を折返してくれた。