第4章 3
サイド
なんとか3日ほどで熱が下がった。
安静にしている間にも2人はよく話しかけてくれた。
2人は時々修行のために島の奥まで行っているようだった。
レ「何かあっても私にはわかるからすぐにかけつける。安心して休んでなさい。」
1人の時間は色々な事を思い出してしまう。
1人になった途端に流れてしまう涙は枯れることはないのだろうか。
それでも前を向かないといけない。
みんな私が幸せになる事を願ってくれていた。
今、目の前にいる2人も私が早く元気になるようにととてもよくしてくれている。
その期待に早く応えたい。
2人の優しさや、新たな冒険のためと修行に励むるルフィを見てると元気が出てくる気がした。
洞窟の外に出てみると、今まで気づかなかったがここには昔人が住んでいた事がわかった。
すると大きな木の下に麦わら帽子が置かれていた。
この麦わら帽子、、、
ル「動けるようになったのかー」
とルフィさんの腕が伸びてきて私の腰に巻き付くとルフィさんが飛んできた。受け止めきれずにバランスを崩すとルフィさんが支えてくれた。
相変わらずボロボロだ。
『ありがとう。怪我、大丈夫?』
ル「大した事ねえよ!それより、動いて大丈夫か?」
『うん!熱も下がったよ!看病してくれてホントにありがとう!』
よかった!っとルフィさんはまた自分のおでこを私のおでこに合わせる。
この距離感、、、早く慣れないとだな!
とルフィさんを見つめる。
ル「おう!下がってるな!それより何みてたんだ?」
ルフィさんは頭をクシャクシャにする?クセかな?
『この麦わら帽子ってルフィさんの?』
ル「おう!シャンクスから貰った宝物だ!」
と被ってみせてくれた。
『麦わらのルフィだー!!!』
と私は急に大声を出してしまった。
ルフィは、何だよー急に!言ってなかったか?と笑っている。
どうして気が付かなかったのだろう。
名前も顔の傷も一緒なのに!
頂上決戦では戦っている姿をみていたからだろうか、ずっと無邪気な笑顔のルフィと戦場を駆け回っていた麦わらのルフィが同一人物とは思はなかった。
しかし帽子を被って笑うルフィは手配書のルフィそのものだった!