第15章 14
サイド
大きな岩で囲まれたような島が見える。
あの島がドレスローザだ。
みんなで甲板に出た。
麦わら屋の一味はまもなく三手に分かれてそれぞれの作戦に入る。
モモのすけは私と離れたくないとわたしのズボンを掴んだ。
モモのすけはナミとブルックとチョッパーと共に船に残る事になったいた。モモのすけは何故かドフラミンゴ達に狙われているからだ。
私は元気になってから、モモのすけとよく話したり遊んだりしたが、時々見せるモモのすけの思い詰めた表情は消える事はなかった。
それでも最近はモモのすけの方から甘えてくれたりすることもあったし、錦えもんさんとも離れてしまうので不安なのだろう。
モモのすけを抱きしめて「大丈夫だよ。お土産買ってくるね。」と言うと、モモのすけは「頼んだでござる。」と言って私から離れた。
私はローの元へ向かった。
ローの隣に立ち顔を覗くもローは目を合わせてくれなかった。
『何だか緊張するね。どんな島なのかな。』
ロー「俺も初めて上陸するからな。」ローは島を見つめたまま答えた。島を見つめるみんなに気づかれないように手を握る。
『絶対に無理しないでね。』
私はローの目を見て言ったが、ローからの返事はなく目も逸らされたままだった。
ただ、握った手を握り返してくれた。
ローにはやっぱりこの作戦に強い思い入れがある気がしてローの事が心配になった。
私たちはしばらく手を繋いでいた。
そして私たちスマイル工場破壊チームとシーザー引き渡しチームはドレスローザに上陸した。
シーザー引き渡し場所のグリーンビットは船では行けないらしい。
ドレスローザは情熱的な街だった。何よりも、ごく普通の事のようにオモチャ達が街に溶け込み生活している事に私たちはとても驚いた。
私達は、錦えもんさんの能力で服を着替えた。
私は目立たない服にしたかったのに、踊り子の様な服になってしまった。
胸元が大きく開いていて膝からから下がヒラヒラした生地のマーメイドスカートになっていた。
『これでホントに目立たないの?』
私以外のみんなは黒のスーツっぽい感じでそっちの方がよかった。
錦「あぁ、女はみんなこのような格好だと聞いている。」
相変わらずサンジは鼻血を出してるし、錦えもんもにやにやしてる。
フ「似合ってるじゃねぇか!少しは女らしく仕上がってるぜ。」