第14章 13
ルフィサイド
は無事に元気になって、船はドレスローザへと航路を進めていた。
俺はいつものように船首から海を眺めていた。
今日の天気はサイコーだな!
よし、夜は甲板でバーベキューにしてもらおう!
いよいよドレスローザに向かう。
さっき、ドフラミンゴと話した時にが不安そうな顔をしたのを俺は気づいた。
すぐにいつものに戻ったが内心は不安なんだろう。
パンクハザードでは死にかけてたんだもんな。無理ないか。
俺が守ってやんねぇとな。
おでこにキスした時の真っ赤なを思い出して俺まで恥ずかしくなった。
1人になってもの事ばかり考えてしまってる俺は重症だな。
すると、が俺を呼ぶ声がした。
はニコニコしながら俺を読んでいた。
俺は腕を伸ばしてを捕まえて俺の膝に乗せた。
「わぁ、キレイ!」
は海を見つめて言った。
そういえば、サニー号の船首は「俺の特等席だ。」と言って誰も乗せていなかった。
それでも隣にがいると海がさっきよりも輝いて見えた。
はいいや。船首に乗っても。
は俺にマフラーをプレゼントしてくれた。
誕生日でもないのにと思ったが、はお世話になってるからだと言った。
俺の好きな赤色だ。
が俺にだけプレゼントをくれた事が嬉しかった。
早く冬島になんねぇかな。みんなに見せたいな!
ふと先程の不安そうな顔をしたを思い出す。
ニコニコしているは無理して元気に振る舞ってるのかもしれない。
俺はを抱きしめて「安心しろ。」と言った。
するとは「ルフィ、ありがと。さっきは少し不安にもなったけどルフィがいるから大丈夫だって思えるよ。」と言った。
その笑顔に無理している様子はなかった。
俺はが信用してくれている事が嬉しかった。
リミットアイランドで感じたモヤモヤとした黒い感情はすっかりなくなっていた。
はゾロとトレーニングしていたので俺も混ざった。
はとても真剣にトレーニングをしていた。