第13章 12
の声で目を覚ますとに膝枕をされていた。
ドレスローザに入る前にこんなに穏やかに眠れるとは思ってもみなかった。
だが、俺は好きな女に見張りを任せて寝てしまったと思うと少し情けなかった。
は全く気にしてないようだった。
すでに、キッチンからは飯の匂いがしていた。
ともっと一緒にいたかったが俺たちは別々にキッチンに向かった。
雨が降り出してきた。
そして急にに避けられている事に気づく。
朝飯の時、黒足屋の横で配膳を手伝っているはいつも通りだった。
トニー屋と医務室にいた時、俺が入って行くと不自然に部屋から出ていった。
それからも目が合えば逸らされ、俺に近づこうともしない。
明らかに避けられている。
今朝まで普通だったのに急に避けられて気になって仕方なかった。
が風呂から上がるのを待ち、に理由を聞いた。
は顔を真っ赤にして、泣きそうになりながら島での人口呼吸の事を知って恥ずかしくなったと言った。
どうやら医務室にいた時にトニー屋から聞いたらしい。
目の前で真っ赤になった顔を隠す#NAME1#が可愛く思えて仕方なかった。
もしかしたらキスが初めてなのかと思ったが、は首を横に振った。
に顔を上げさせた。
そのの顔を見ると、俺の理性が崩壊した。
にこんなに顔をさせた奴が他にいると思うと、腹が立って、俺はの唇を塞いだ。
俺以外にそんな顔をみせるなよ。
一度、の唇に触れてしまえば止まらなくなった。
俺はの頬を撫で角度を変えて何度もキスを繰り返した。
唇が離れるとは泣いていた。
ひどいことをしたと思った。
はキスされても、まだ俺の気持ちには気付いていないらしい。
出て行こうとするを引き留め好きだと言った。
もう一度唇を塞ぐ。
さっきよりも長い口づけには空気を求めて口を開ける。
俺はすかさず、の口内に舌を這わせる。
は少し抵抗をしたが構わずの舌に俺の舌を絡める。
は可愛らしい声を出し、抵抗を辞めた。