第13章 12
太陽が出てきて空が明るくなった頃、ニュースクーから新聞を受け取った。
【ドフラミンゴ 七武海を辞任!ドレスローザ国王の座を退く。】
【七武海トラファルガーロー 麦わらのルフィと同盟か。】
新聞にはドフラミンゴだけでなく、ルフィとローの写真まで乗っていた。
さっそく私たちの同盟はバレてしまった。
同盟の事実確認が取れれば、ローの七武海の称号は剥脱されるだろう。
ドフラミンゴは私たちの提示した条件を飲んだ。
私たちはシーザーを引き渡さなければいけない。
私たちは再度ドフラミンゴとでんでん虫で連絡を取る。
今日の午後3時に、ドレスローザから少し離れたグリーンビットという島でシーザーを引き渡す事になった。
ドフラミンゴはルフィに、ルフィが喉から手が出る程欲しいものを用意したと言ってでんでん虫を切った。
向こうも何らかの策は打ってあるのだろう。
ローは何かを考え込んでいた。
私たちはシーザー引き渡しのチームとスマイル製造工場破壊チームと舟番の3チームに分かれた。
ローとウソップとロビンはシーザー引き渡しのチームに。
私とルフィ、フランキー、ゾロ、サンジ、錦えもんは工場破壊チームだ。錦えもんの仲間のカン十郎の捜索も同時に行う。
ナミ、ブルック、チョッパー、もものすけは船に残る事になった。
船はまもなくドレスローザに到着するだろう。
作戦も決まり私はぼんやりと海を眺めていた。
今は目の前の作戦に集中しなければ。
気づいたら船首にいるルフィの腕の中だった。
ボーッとしていて腕が伸びてきた事にも気づかなかった。
ル「なぁ、ドレスローザの飯は美味いと思うか?」
そんな話をするのならわざわざ船首でしなくてもいいのに、と思いながらルフィと船首で話をした。
ルフィは島への上陸を楽しみにしていた。
ルフィの側は安心できた。話しながら、私は眠たくなってしまった。ルフィの腕の中はすごく安心できた。
ル「眠いのか?」
『ルフィの腕の中って安心するね。昨日寝れなかったから。今ここで寝ちゃったら私を女部屋に運ぶ?』
ル「が寝ちまうと、俺暇だしな。」
『じゃあ頑張って起きてる。』
私は目をこすりながら言った。
ル「眠いなら寝たらいいだろ。運んどいてやるよ。」
『だって、ルフィの側で寝たのに起きたらルフィがいないの寂しい。』