第12章 11
私は顔を隠したまま頷いた。
ロー「あぁするしかなかったんだ。すまなかったな。初めてだったのか?キス。」
私は首を横に振る。
初めてじゃなくても恥ずかしくものは恥ずかしいよ。
ロー「とりあえず、顔上げろよ。」
私は顔を上げるとローと目が合った。私はすぐに目を逸らす。
ロー「なぁ、そんな真っ赤な顔でそんな表情されたら男は喜ぶだけだってわかってるのか。俺との人口呼吸を想像してそんなに真っ赤になりやがって。」
『違っっ!!』
焦って否定しようとするとローに唇を塞がれた。
ローの手は私の頬を撫で角度を変えて何度も何度もキスを落とした。
私はローの雰囲気に圧倒され拒むことすら出来なかった。
唇が離れされる。
私は、状況を飲み込む。
『ひどいよ、、、』
私の目からは涙が流れていた。
私は急いで医務室から出ようとするが、ローに手首を掴まれ抱きしめられる。
私は抵抗するもローに力で勝てるはずがない。
ロー「悪かった、、、、だからどこにも行くな。ここにいろ。今日1日お前に避けられて、俺がどんな気持ちだったかわかるか。」
ローの悲しそうな表情に何も言えなくなった。
『、、、でも、どうしてキスなんて。』
何とか言葉を絞り出す。
ロー「、、、お前は鈍いな。お前が好きだからに決まってるだろう。」
ローはまた、私の唇を塞いだ。繰り返されるキスに呼吸が苦しくなる。すると、ローの舌が私の口内にはいってきた。
私はローを押し返そうとするが、ローは全く動じない。
『ンッんっ』
ローの髭が擦れて痛い。
それにこんなキスはしたことがない。
ローは私の口内に自身の舌を何度も這わせる。
私は、ボーッとしてしまい、ローを押し返すのをやめてしまっていた。
やっとローの唇が離れた。
ロー「俺は好きな奴にしかこんな事はしない。いきなりキスしたのは悪かった。ただ俺の気持ちを知ってほしかったんだ。」
ローは私の涙を親指で拭う。
ロー「ドレスローザでの作戦が終わったら答えを聞かせてくれ。」
ローは医務室から出て行った。
私はその場に座り込み顔を手で覆った。