第12章 11
見張りの時間も終え私たちは朝食をとりにキッチンに向かった。
ローは、私の手を取ると人気のないところに瞬間移動をした。
ロー「見張り、付き合わせて悪かったな。」
『ううん。ローと話せて楽しかったからいいの。』
ローは私の髪をクシャクシャっとすると、「俺は先に行ってるから後から来い。」と言い先にキッチンに向かった。
朝食を済ませて、雑用をこなしていると船は突然の豪雨に見舞われた。
ナミ曰くしばらく止まないようだ。
これじゃあ、甲板でのトレーニングはできないかな。
ゾロに聞いてみると、やはり今日は筋トレだけのメニューとなった。
トレーニングが早く終わったし、外は雨だし、私は本でも読もうと図書室に向かっていた。
するとチョッパーと会い、これから医務室の掃除をするというので一緒にする事になった。
チョッパーと、色々話した。
チョッパーは私が元気になった事をすごく喜んでくれた。
そして、ローの技術を目を輝かせて讃えていた。
チ「本当にすごいんだよ。ローの能力に知識と技術がなかったらの病気は治せてないんだ。あの時、ローがいたからを助けられた。」
『そうなんだね!でもチョッパーも凄いお医者さんだよ!』
チ「そんな事言ったって嬉しくねぇぞ。このヤロー!」
とチョッパーは腰をくねくねしていた。本当に可愛い!
チ「でも俺、トナカイだから人口呼吸が出来ないんだ。あの時、ローがに人口呼吸してくれなかったらを蘇生出来てなかったんだぞ。」
『えっ、ローが私に人口呼吸したの?』
そんな事誰も言ってなかった。
チ「そうだぞ!俺達が駆けつけた時にはの呼吸は止まってたんだ。元気になってホントによかったぞ!」
知らなかった。どうしよう。すごく恥ずかしい。
仕方ない状態だとしても、恥ずかしい。顔が熱くなるのがわかった。
何とか気持ちを落ち着かせ、部屋の掃除を再開する。
その後の話はあまり覚えていなかった。
すると、「トニー屋、ちょっといいか?」とローの声がした。
ローのはチョッパーとお互いの持っている薬の話をしていた。
その姿を盗み見るとそこには真剣な表情でチョッパーと話す医者としてのローの姿があった。
何だかまた、顔が赤くなるのがわかって私は何も言わず医務室から出てしまった。