第12章 11
ゾロに言われた通り私はいつもよりかなり早く眠りについた。
けれど、嫌な夢を見て目が覚めた。
ドレスローザで私はドフラミンゴに捕まり、銃口を向けられていた。
するとリリーが私を庇い撃たれてしまう。
そこで目が覚めた。リリーの夢を見たのは久しぶりだった。
私は気持ちを沈めようと甲板に出た。星がとてもキレイだった。
ロー「どうかしたのか?」
後ろを振り向くとローが立っていた。
『嫌な夢見ちゃって目が覚めたの。』
ロー「そうか。大丈夫か?」
『風に当たってたら少し落ちついたかな。
ねぇ、ロー。島で買った冒険の本にね。死んじゃった人は星になるって書いてあったの。あの星達もそうなのかな。』
私は夜空を見上げた。
ロー「さぁな、死んだ後の事は誰にもわからねぇ。案外当たってんのかもしんねぇな。」
2人は満点の星空を眺めた。
『ローって意外とロマンチストだね。』
ロー「お前が振ったんだろ。」
私は笑った。ローは黙っていた。
ロー「ルーム シャンブルズ」
ローに急に手を引かれ気づいたら見張り台にいた。
ローは今日、見張り番だったようだ。
ロー「寝れないんならお前も付き合えよ。」
夜は少し冷え込む。見張り台にあった毛布に2人でくるまった。
島で買った本の感想や、色々な話をしていると、ローも私が無理しすぎだという話になった。
ロー「何度も言ってるだろう。能力を過信するなと。強くなりたい気持ちはわかるが程々にな。」と頭を撫でられた。
しばらくするとローは眠たそうにあくびをした。
『寝ててもいいよ?私、早く寝たから元気なの。だからちゃんと見てるよ!』
ローは、「お前、俺に能力使ってるのか?」と聞いてきた。
私は「能力なんて使ってないよ。」と答えた。
ローは「そうか。」と言うと私の肩に頭を預けた。
しばらくしてローの寝息が聞こえた。
いつしか膝枕をしている状態になったローの頭を撫でた。
朝が来てもなかなかローは起きなかった。
みんなが起き出した気配を感じてローを起こす。
ローは、もう朝だと理解すると、
ロー「すまなかった。結局俺だけ寝てたのか。」
『私が寝ていいよって言ったんだよ。だから全然平気。』
ローは何だか気まずそうにしていた。