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ウチの悪魔は『待て』が出来ない

第4章 甘すぎ天使とおねだり悪魔


「ん…………んぐ、ん」


舌。
思いっきり入ってますけど!?
職場でするようなキスじゃなくない?
これ!!
押しのけたくても、両手が捕まったまま。
デスクにそのまま押し倒された挙句、両足の間には彼の右足が陣取りはじめた。
つまり。
逃げ道、なし。
しかもこのキス…………っ。


「…………ほら、ね?スイッチ入った」


キスひとつに酔いしれるくらいに十分に時間をかけて。
ようやく唇を離した彼は、濡れたあたしの唇をぷにぷにと楽しそうに、弄ぶ。


「は、入ってない!!」


ふい、と。
彼から身体ごと離れて慌てて服を、直せば。
またすぐ後ろから抱きつかれて。
今度は胸へと手が、まわる。


「ほんとかなぁ?」
「ちょ…………っ、とまって!!離して!」
「だーから、雪乃さんの許可とか同意とか、求めてないんだってば」


簡単にシャツのボタンが外されて、当たり前のようにするりと腕が服の中へと入ってく。


「…………雪乃さん、ここ、すごく触りやすくなってるよ?」

きゅ、と胸の先端をつままれて。
思わず漏れた吐息。
それに気を良くしたのか、彼の指が執拗に胸を弄び始めて。
身体の力、抜ける。



「雪乃さんいつもより身体敏感だね?こーゆースリル的なの好き?」
「ち、が…………っ」

口では強がってても。
ほんとは知ってる。
彼の指も唇も全部知ってる。
程よい力加減で触れる指先。
吸い付くように、強いわけでも弱いわけでもない力加減が胸を上下に揉んでいく。
首筋に這う生暖かい舌の感触。


「…………やっ、ぁ………」


いつのまにか、胸を執拗に責め続けながら、彼の指先が太腿を伝う。
さすがに職場で、無理。
慌てて彼の右手を掴むけど。


「………っ!?」


くちゅ、て。
彼の指先のが行動が早かった。
すでに濡れてるその場所を、彼な長い指先が上下に擦り上げるから。
次第に身体を支える足の力さえ、なくなってくる。
両足が震え出した頃。
身体がふわり、と、浮いた。



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