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ウチの悪魔は『待て』が出来ない

第3章 小悪魔天使がかわいすぎて困る




兄貴。
自分で言っといて、思い出したら萎えてきた。
うぇ、と思わず顔が歪む。


「凛太郎としかしてないから、大丈夫だと思います」
「あーそ、ならいい…………」


え。
今。
なん…………。


「リッカ今…………。いや、えと、………してねぇ、の?」
「してない」
「なんで?」
「別にしたいと思わないです。凛太郎以外」

「…………」


ええ?
なんだ?
これ。
えー、と?

「…………口から、も?」
「え?」

驚いたようにリッカの視線が向けられて。
外された。

「ごめんなさい」
「や、うん。だよな、栄養だもんな」


何言ってんだ俺。
リッカにとっては栄養なわけで、食事なんだから。
そんなん当たり前のことじゃねーか。
リッカが謝ることなんて…………。


「…………なぁリッカ」
「はい」
「その、それさ、食事」
「うん?」
「え、と…………。俺だけ、ってやっぱ、栄養足んなくなる?」
「え」


だから!!
何言ってんだ、俺。


「あ…………」


わ。
バカ。
リッカ、泣きそうんなってんじゃん。
やっぱ駄目か。
だよな。
だよな。
週1会いに来てくれるだけで…………。



「凛太郎は、それでもいいの?」
「え、ぁ、え?」
「凛太郎ばっかに負担、かかるの。いいの?」
「や、だから負担とか…………。思ってねーし。」

「凛太郎」
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