第2章 無邪気な天使は悪魔な肉食獣
漸く離された唇をまた、舐めて。
さっきの無邪気な笑顔とは程遠い、妖艶に鋭く目を光らせて。
彼が、あたしに微笑みかけた。
「ここ」
「ひぅッッ」
「気持ちィ?」
今度は身体をぐんと離して。
代わりに。
「やめ………っ」
最大限、開かれた両足。
そのまま彼はあたしの最奥へと。
彼自身を捻り込んだ。
「やッッ、は………っ。ぁ、ああ、や、っぁあああ!!」
やだ。
音…………っ。
くちゃくちゃ、いってた音が。
ぐちゅぐちゅ、濁音してる。
やだ。
もうほんと。
「んっ、ぁ、ああ………っ」
だめ。
だめほんと。
これ。
ぐちゅん!!て。
また、彼が奥を抉れば。
びく…………ん!!
て。
身体が跳ねる。
「いいよ雪乃さん、ちょーだい…………?」
「やっあ!!やだやぁあああ!!」
びくん!!
ビクビクビク!!
籠った熱は。
一気に沸点目がけて、駆け上がる。
頂点に達した熱は、あとはもう。
弾けるだけだ。
「…………ほんと、美味しいね雪乃さん」
ちゅ。
て。
唇に軽くキスが、降ってきて。
「ごちそうさまでした」
そう言ってトロン、て目を潤ませる彼の身体は、間違いなく光ってた。