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ウチの悪魔は『待て』が出来ない

第1章 世界一かわいい悪魔は今、腕の中で天使になる


「え、えっとー。え?」

まじで状況が全く理解できない。
この場合、謝るのはどー考えても俺の方。
…………だよ、な?


「いや、あの、こちらこそなんてーか、その、俺の方が、ごめんなさい。いや、実は記憶…なくて」

しまった。
俺のバカ。
地雷踏んでどーする。
記憶がないと話した途端にさらに青くなる顔色。
今にも泣き出しそうだ。


「…………覚えて、ない」
「いや!!違う!覚えてるちゃんと覚えてるから!」
「では、昨夜話したことも本当ですか?」
「ぇ、えー?」

昨夜。
昨夜、何を話した俺!!


「昨日凛太郎に、セックスを教えていただく約束をして」


ブーッ!!

って。
持ってたミネラルウォーターが派手にベッドにシミを作ってく。

「…………は?今、なんか」

朝から聞くにはだいぶインパクトのある言葉、聞いたような。

「いや、ってか俺、名前」
「はい。昨日教えてくれました」

にこりと微笑んで細められた瞳がやばいくらい眩しすぎる。


「え、と昨日。そう昨日、俺が、その、あー、うん、声、掛けたんだよね?」
「え」
キョトン、て首を傾げる姿もほんと、美少女すぎて。
やばい。
直視出来ねぇ。


「はい。すごく親切にしてくれました凛太郎。アパートに連れて来てくれて、その上あんな美味しいご飯まで」
「ご飯?」
「はい。あんなに美味しいご飯、はじめてです」
「ぇ、えー。俺飯作ったの?」

信じらんねぇ。
料理なんてしたことねぇぞ?
あ。
コンビニ飯とか?
腹減ってっと、うまく感じるしなー。


「いえ。凛太郎の、精子、もらいました」



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