第2章 無邪気な天使は悪魔な肉食獣
吸い付いて。
舌先全体で、下からザラザラする生暖かいそれで舐め上げて。
ふやけて顔出したその蕾を指先と舌で剥き出しにして。
執拗に。
攻め立ててくる。
「んぁあ、ぁ、ぁあ!!や………っ、も、だ!!めぇえ!!」
いくら首を振っても勢いは増すばかりで。
執拗に。
蜜を貪るように喰べ尽くす。
なかをおしひろげるように舌先が入り込み、また、蜜が溢れてくる。
「や、っぁあ、それ、なか………っ、した!!ぃぁああ!!」
剥き出しにされた蕾そのまま舌先であがいて、吸い付いて。
ダイレクトに響く刺激にガクガクと腰から下が震え出す。
「ま…………っ、も!!」
だめ。
だめ。
チカチカする。
頭、チカチカする。
「イ…………っ!!」
秘部を貪る小鳥遊くんの髪の毛にしがみつきながら。
声に出せないくらいに喉をそらして。
身体が、ベッドへと沈む。
「は………っ、はぁ」
果てて漸く小鳥遊くんが顔を上げて。
トロトロのまま、視線が絡んだ。
「たかなし、くん…………?」
熱を昇華したばかりのあたしよりも数倍トロンてした目で。
なぜか彼のまわりが、キラキラしてる。
「…………うますぎて、止まんなかった」
「え」
「雪乃さんの味、うますぎてやばいです」
「…………っ」
かぁああああ。
って。
時間差で、顔、あっつ………。
さらっとなんてこと言ってんのよこの子は!!
「雪乃さん…………」