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BAD guys(ヴィラン・鬼・悪役)R18短編

第1章  Bocca della Verità 死柄木弔(ヒロアカ)


死柄木弔は泥花市での一件で、超常解放戦線と名を改めた組織のトップに立った

「死柄木様、我々に何なりとお申し付けください」

新しく仲間になったリデストロが掌を擦り合わせて阿ってくる

コイツはコイツでそうやってのし上がってきたのだろう


「あー…そうだなぁ…ボッカデラベリタ…って知ってるか?」

「もちろん知ってますとも、我ら異能解放軍の上層部も何人ヤツにやられたか分かりません」

「そっかぁ…誰か姿見たやつとかいんのか?」

「すぐに確認いたします!」

そう言ってリデストロは仲間を連れ、慌ただしく去って行った







「こんな大きい組織を手に入れたんだ…大仕事の後はイイ女を抱きたくなる、だろ?」

旧知のメンバーに言いながら玉座から立ち上がり、フラフラと歩き始める

闘いで蓄積されたダメージは相当のものだったのだろう

死柄木はその場に膝をついた

心配しながら駆け寄り、声をかけるスピナー


その時ドクターから死柄木の元に連絡が入った


「超常解放戦線か、仰々しい名前じゃのう…まぁ敵連合なんちうチープな名よりはいいか」

「…マキアは従った。あんたの言ってた"最低限の格"はついたと思うぜ」

「記憶も戻り"個性"も含め、本来のお前に戻った。約束通り力を授けよう

お前がそれを望むなら」

ドクターはそう言いつつも、先に死柄木にあるものを運んで欲しいと頼む

「あ"ぁ…分かった…でもその前に女だ

極上の女を滅茶苦茶に犯して壊す」


そう死柄木が言うと、ドクターは良い趣味しとると言って笑った



身体がダメージを負った時は生存本能からか、決まって女の身体を貪りたくなる

そして恐怖を顔に貼り付けた美女を壊す

それが死柄木に最大級のエクスタシーをもたらすのだ



けれど最後には決まって虚しさが訪れる

肉欲は満たされても心は全く満たされない

壊した女の残骸を見下ろす時、その女がどんな顔をしていたかも思い出せない





「もう休む」


そう言って死柄木は自室に入り、扉を閉めた

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