第1章 Bocca della Verità 死柄木弔(ヒロアカ)
歩は自分の身に起きた全てをナオに打ち明けた
彼は険しい表情で画面をスクロールし、全て読み終えると歩にスマホを手渡した
愛した女性の個性は人を死に至らしめるものだった
しかも僅か8歳にして、正当防衛と言えども人を殺めた過去を持っていた
もちろん自分もその対象なのだろう
歩と繋がること、それは死を意味する
だから彼女は付き合うことも、触れ合うことも、言葉を交わすことでさえも拒んでいるのだと理解した
彼女はそうして自分を守ってくれていたのだ
でも、それじゃあ俺たちは永遠に繋がることはできない
ナオは項垂れたまま、考え込んでしまった
歩は震える手でスマホを持ち、文字を入力する
"別れてくれていい
私はナオを不幸にしたくない"
そう打ち込んだディスプレイがポツリポツリと涙で濡れる
「どうして愛し合ってるのに俺たちが別れる必要があるの?!俺は歩と別れるくらいなら、君の個性で死んだっていい」
彼の決意は本物
けれどそんなことはさせられない
歩は立ち上がると、ナオの方を見て
「サヨナラ」
と呟いた
ひとしきり話を聞いた死柄木は不機嫌そうに首元をガリガリと掻きむしっている
「で、その惚れた男がヒーロー志望だったからお前もヒーローになったってわけか」
死柄木はフラフラとベッドから立ち上がると、トレードマークの"手"を、ぶら下げて戻ってきた
その様子を歩が不思議そうに見ていると
「今ちょっと手が不自由なもんでな」
死柄木はそう言うと歩をうつ伏せにベッドに押さえつけ、四つん這いにさせると秘部に"手"の中指を突っ込んだ
「ァァアアアアアッ!!」
彼女は急な刺激に身体を仰け反らせて絶叫するが
死柄木は構わず"手"を激しく出し挿れする
ジュプッジュプッジュプッ
「ハァ…気に入らないねぇ…お前の真実のパートナーは俺だろ?お前は俺のガキを孕むんだろ?なのに…他の男のことなんか考えてんじゃねーよ」
「やっ…ハッ…アアッ!」
「悪い子にはお仕置きしなきゃな、死体の"手"でイケよ!この淫乱女!」
「イヤァァァ!!」
ビクビクンッ
一段と乱暴に"手"を出し挿れされ、歩は潮を吹きながら達した