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BAD guys(ヴィラン・鬼・悪役)R18短編

第1章  Bocca della Verità 死柄木弔(ヒロアカ)


「ハァハァハァ…」

死柄木は床に倒れ込む歩と、彼女のナカから無事生還して、なお質量の衰えない愛液まみれの男根を交互に見る

「…無事なんだけど、こりゃどういうことだ」



「…ハハハ…ハハハ…アハハハハハ」

歩は気が触れたように笑い出す

「…んだテメェ、良すぎてイカれたのかよ」

「ハハハハハハ…沢山の犠牲を払って…それでもいつか…ってそれだけを拠り所にしてたのに…私の"真実のパートナー"はヴィランだったなんて…ハハハ…」

「あ?何ボソボソ言ってんだよ」

「…壊してよ」

「は?」

「犯して壊すのが望みだったんでしょう?…さぁ早く壊して…」


歩は虚ろな目で死柄木を見上げる


「…待て待て…お前情緒どうなってんだよ、今までアンアン言って楽しんでただろ」

美女を犯して崩壊させたい
そしてそれはボッカデラベリタがいいと思ってはいたが、尋常ではない彼女の様子に死柄木は、当初の目的を忘れて戸惑う



どういうわけか歩の個性は俺には発動しなかった

それとも俺がコイツの個性を勘違いしてるだけ?

力なく項垂れる歩を抱き起こし、とりあえずベッドに運ぶ


「…お前の個性のこと教えろよ」

「…私の個性は多分…あなたが思ってるので合ってると思う」

「だったらどうして俺のコレは無事なんだよ」

「…私の話なんて聞いてどうするの?さっさと壊せばいいじゃない」

「…バカかお前、勿体ないだろ」

「え?」

「幸いお前の個性は俺には効かない、つまり俺はノーリスクでお前を犯し放題ってわけだろ?まだ壊してやんねーよ」

「…」

「…だから話せよ」

そう言った死柄木の声が何故だか少し優しい気がしたのは、気のせいだろうか

気づけば歩はポツリポツリと自分の話をし始めていた


「私の個性は突然変異なの」

「…そうか、俺もだ」

「発現当初は異性を操る類の個性だったんだけど、同じような個性を持った母親が近くにいたから、まだ子供だった私にそんなに強い力はなかった」

それから歩は自分の父親が誰かわからないこと、母親の個性が原因で迫害され、教会で暮らしていたこと、そして牧師が父親がわりに自分を育ててくれたことを話し、胸元の十字架に触れた
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