第6章 逃がさないんだから…!
『まぁ…そうですね。死ぬのは怖くないですけど…。』
だけど、自分の死とイタチの死が連動してるのは嫌。
『自分が死ぬ事で他に迷惑がかかるのは嫌ですね。』
答えたら絶句された。
なにゆえ??
綱手様は片手で目元を覆うと、深くため息をついた。
『私は別の心配をした方がよさそうだな。』
どういうこと??
『まぁいい。望み通りの呪印を作ってやる。』
『え、でもリスクは?』
どんなに便利な術でも、イタチが死ぬリスクがあるのは困る。
『それもどうにかしてやるよ。』
よっしゃあ!
『あざーすっ!』
『ちゃんと言え、ばかもん!』
ゴン!とゲンコツをもらい、ちょっと涙目になった。
『ありがとうございます。よろしくお願いします。』
今度は礼儀正しく頭を下げた。
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っていうやり取りがあって完成したのが、この呪印。
あれやこれやと、術式を書き換えたり、植え付け方法を模索したりして、やっと形になった。