第5章 やっと追いついた!
「そうだねぇ、確か昨日の残りがあったかねぇ。」
言いながら、家の中の方を見遣る女の人に、私は図々しいついでにもう一つお願いしてみる。
「あ、それと、きび団子。あれ、めちゃくちゃ美味しかったです。一つだけ黄色が混ざってると可愛いですよね。ひょっとして十五夜のですか?」
「そうなのよ。ここら辺は乾燥しやすいみたいでね。キビモチがよく取れるんだよ。あ、よかったら持ってくかい?」
よしきた!
「本当ですか!?めちゃくちゃ嬉しいです!私、きび団子好きなんですよ〜!」
「そうかい。今年は特に豊作でねぇ。余っちゃってどうしようかと思ってたところなんだよ。今、用意してあげようね。」
やった〜!!
大量ゲットの予感♪
あちこちで、ガサゴソと音がしてから、昨日の残り物である雑穀米のおむすび三つと、20cm四方の麻袋にパンパンに入ったキビモチを持ってきてくれた。
「ほら、持っていきな。」
ずしっとくる重さの麻袋にテンション爆上がりです♪
まじで超嬉しい!
「いいんですか?こんなにたくさん!」
ちょっと申し訳ない気持ちもあるけど、ありがたく頂戴する。
今度は絶対買いに来よう!
「いいさ。風邪ひいてる子もいるんだろう?早く持っていってあげな。」
「ありがとうございました!」
気前のいい人だなぁ。
お陰で助かった♪