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もう一度、を叶えるために。second

第5章 やっと追いついた!





朝だ…。
まだちょっと暗いけど、空が白み始めてる。

いつ寝落ちしたんだろう。
夜中に一回様子を見ようと思ったのに全く起きれんかった。

イタチはまだ寝てる。

ん…?
あれ?

そう言えば、いつ布団かけてくれたんだろう。

それに…。

イタチとの距離がやけに近いよ?

「……。」

すぅ、すぅ、と規則正しい寝息の音が、クリアに聞こえてくる。
雑音ないな、とか、顔色がいいな、とか、色々思い浮かんでくるけど、全部ぷちぷちと消えていく。

だって近いんだもの!!

どうしよう!?

ちょっとパニックだよ!!


ああぁぁぁ、今起きませんように!
今起きたら赤い顔見られちゃう。
恥ずか死ぬよ、まじで。

そーっと、そーっと…。
起こさないように体を外にずらして…。

と思ったのに、突然イタチの目が開いた。

「何処へ行く…?」

「お、起きてたの…?」

小さい声の問いかけに、出来る限り声を抑えて私も答える。

眠そうだな。
そのまま二度寝してくれないかな。
あわよくば今の状況を忘れてくれないかな。

「お前、顔が真っ赤だぞ?風邪ひいたんじゃないか?」

ひぃぃぃ!しっかり見とるがな!
オワッタ…。

両手で顔を隠したかったけど、下手に身動きが取れない。
だって身じろぎすれば当たっちゃうくらいには近いんだもの!
っていうか、イタチは恥ずかしくないの!?

「ああの大丈夫。ほんとに、だ大丈夫だから。そそれよりイタチは?どう?」

私は吃りつつも話題を逸らす。

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