第16章 みんなで呑もうよ♪
「あ〜あ、死ぬかと思ったわ。」
はあぁぁ〜キツかったあぁぁ〜。
…まぁでも…。
ちょっと感情がスッキリしてる気がする。
酒って、気が緩むからかな。
大分、頭が整理しやすくなった。
うん。
これなら、まだ頑張れる。
「うちはエニシ。」
んあ?
なんだ?
仰向けに寝転びながら声の方に頭を向ける。
「…何よ、日向ネジ。」
すると、仏頂面のネジが立っていた。
ってか、話をしようっていう人を高い所から見下ろすってなんなん?
「…、…。」
何で、なんか言いた気にしてるのに、苦虫噛み潰した顔するんだろう。
「言いたいことあるなら言いなよ。」
ふんだ。
もう、昨日みたいなガキの挑発には乗らないもんね〜だ。
言ったら、ネジは眉を顰めた。
「その…、昨日は、悪かった…。それだけだ。」
そう言って、くるっと背を向けて去って行く。
…えぇぇ〜…。
だけ…?
ああいうの、なんつったっけか。
ツンデレ?じゃないな、それは斬不斬さんだわ。
クーデレ?そんなもんあったっけ?
あ、ひねくれ?
「誰が捻くれだ!」
「おわっ…!びっくりした…。」
あれ?口に出てた?
ちらりとネジの方を向くと、苦々しく私を見ていた。
「…てへ☆」
「ふん!」
誤魔化し笑いは通じなかったらしい。
頭の固いこって。